人類史上初の試み
「詩吟(しぎん)」
その起源は江戸時代までさかのぼり
詩に強弱をつけて吟ずる日本の伝統芸能
想像できるように
この競技者のほとんどが
おじいちゃんおばあちゃん
今回は詩吟の発表会に
おそらく人類史上初の試みをして
参加しちゃった話
発表会に出場したのは2回目
勢いとノリで参加した1回目の発表会
2回目の出場を決めたのは
詩吟に興味があった訳ではなく
すごく面白い出来事があったから
詩吟の先生と出会ったのは
今から約半年前の2021年12月
この時既に2022年8月から
留学に行くことを決めていた
時代の流れに対応して行くべきだと
柔軟な考えを持っている先生
僕が海外へ行く、そして少しだけ楽器が弾ける
ということを知った先生からこんな提案が
「自分で伴奏+英訳して吟じてみたらどう?」
2回目の発表会は7月3日
この日はすでに予定があり一度断った
だけど、よくよく考えてみると
発表会の1ヶ月後には海外にいる予定で
これを習得すれば日本人ならではの武器になる
そして、詩吟に出会える若者はそう多くないはず
そう思った瞬間…
再び勢いとノリで先生に連絡してたよね
「やっぱ出させてください!」
前奏と後奏は自分でウクレレを弾き
詩吟を英訳して出場することに
題名は「日本を愛す」
歌詞がカッコよくて
詩吟をやってるほとんどの人が
知ってる有名作みたい
普段のレッスンは
都合が合わなかったため
特別にカラオケルームで
マンツーマン指導をしてくれた
当日、リハーサルする時間はなく
トップバッターで出場
意気込んで挑んだ本番
緊張は全くなかったが、しかし!!
先生の伴奏が全く聞こえない!?
カラオケでの練習は音が響き
伴奏に合わせてアレンジしていたため
本番で音が取ることができず、、
結果、ただの音痴が熱唱して
グッッダグッッダで終わった
それでも「君は詩吟界のホープだ」と
本番のために甚平をくれたりと
期待してくれている先生
詩吟を続けようと思っていない僕
先生と僕の詩吟に対する熱量は
かなり違うけど
先生の情熱と優しさに逆らえず
詩吟教室の会員になっちゃってた…
それだけでは終わらず
おじいちゃんおばあちゃんしかいない
LINEグループから招待が…
この先どうなるかは分からないけど
この経験は忘れられない思い出になったのは
間違いない
ウクレレ伴奏に英訳して吟じたのは
おそらく人類史上初なんじゃないかな
何十年と詩吟に関わってきた先生も
同じことをしている人は見たことがない
って言っていた
若者離れしている日本の伝統芸能を
アレンジして挑戦させてくれた
先生には感謝したい
20代の殆どの人が関わらないであろう詩吟
最強の武器を手に入れた!
留学先で吟じちゃおうかな。
きっと音痴の僕が吟じたら
爆笑されるに違いない…